眠気に抗わないことの重要性

昼寝を一切することなく、夜に規則正しく寝るのが最もいいという考え方が、一般的に受け入れられてきました。しかし、日中に眠くなってしまって眠気と戦うのがつらいと思う人も増えてきています。小さい頃の教育で学んでいると、昼寝をするのはよくないと考えてしまいがちですが、実は眠気を催したときには抗わない方が心身の健康のためになるのが事実なのです。

そもそも睡眠には、脳が活動することによって溜まってしまった疲労を回復したり、運動などによって疲れた筋肉を休めたり、代謝などを行っている各種臓器が身体を修復したりといった時間を確保する役割を持っています。どうしても眠気がひどいというときは、身体が本能的に心身の修復を要求しているときです。

脳に疲労が溜まっているのにまだ勉強をしようとしても能率は上がらず、筋肉が疲労しているところでさらにトレーニングをしても筋肉を無駄に壊してしまうだけになります。この時点で一度睡眠を取って、ある程度心身を回復させてから次の作業に移った方が効率が上がるでしょう。それだけでなく、心身の過労を防ぐことができるのも昼寝のメリットです。

ただし、時間帯によっては夜の睡眠の質に影響してしまう場合があるので注意しなければなりません。長時間寝てしまうと影響が大きくなってしまうので、数十分程度にしておくのが無難です。眠気に抗うことなく、時間を気にせず寝るのは心身への負担軽減にいい方法なので、前向きに昼寝を行うことで健康を保ちやすくなります。